セレクション担当コーチが見ているポイント

こんにちは! ウイキシ(@uikishi)です。

セレクションで「選ぶ側」の経験から、コーチ達がどういうポイントを観ているかを纏めていきたいと思います。

今回はチームセレクションではなく、スクールの選抜クラスのセレクションですが、基本的にはチームであっても大きくは変わらないと思います。

 

大前提

そもそも論として、最低限の技術レベルは必要になります。受けるセレクションの質にもよりますが、「止める」「蹴る」「運ぶ」「逆を取る」「躱す」「基本的な個人戦術とグループ戦術の理解」「プレー強度」等が無い場合は一次選考で落ちる事になります。

セレクションをやる最大のメリットは選手の技術レベルを底上げする事で、トレーニングで高い負荷をかける事ができるようになる事です。ポゼッションの練習を「止める・蹴る」から始めるよりも「幅と深さの取り方」から始めた方がより効率的ですし、到達点も高くなります。

目安としては参加者の平均程度は無いと落とす候補入りをしてしまいます。

 

一発合格をする選手の特徴(グループⅠ)

大体セレクションは1次と2次がありますが、1次はある程度人数を絞るテスト。2次で本格的に絞り込む形になります。

その中でも1次で実質的に合格が決まる選手もいます。

①ナチュラルなスピードを持っている

シンプルに足が一番速い選手は例え下手でも多分受かります。
少なくとも私が担当するセレクションでは受かります。

何故なら筋繊維の速筋と遅筋の割合は遺伝で決まり、”圧倒的な”スピードというのは先天的なものによる所が大きいです。

 

②トレーナビリティが無いものを持っている

一番分かりやすいもので言えば身長です。

J下部などでも他の能力が低くても背が高いという事で選ばれている選手はいます。場合によってはGKへのコンバートも含めて検討されているはずです。

 

③バランス良くレベルが高い

最後は技術的なレベルはもちろんサッカー脳の部分でもレベルが高い選手は1次選考の時点で当確が出ている場合が多いです。

20名合格させる予定であれば、1次の時点で大体上位20~30%はほぼ合格が決まっています。
セレクションで難しいのは残りの70%~80%の選手達の選抜になります。

 

次に合格が決まる選手達の特徴(グループⅡ)

グループⅠがコーチ達全員が納得しているとすれば、このグループⅡはコーチ達の一部が難色を示している選手となります。

具体的には
「ドリブルは良いし、クロスの質もいいんだけど、プレスバックの意識が0なんだよなぁ」とか「サイドバックで対人守備やカバーリング対応は素晴らしいけど、ライン管理はガタガタやな」みたいなパターンです。

ポジティブな部分があるんだけど、ネガティブな部分をどう考えるかで評価が分かれる選手達です。最終的にはチーフのコーチが主観で判断をするのですが、その場合の基準はシンプルで「トレーニングを通じて改善できるかどうか」です。

例えば考えて動いているけど、運動量が無い場合は恐らく合格になります。
逆にボールを常に足元で受けて、最初のプレーの選択肢が常にドリブルの選手のような場合は今後の練習内容と合わせて検討してグループⅢに分類します。(※改善は可能だが、プレースタイルも変わるし、時間も非常にかかる)

ただし、このグループⅡの選手達も基本的はポジティブな面>ネガティブな面という評価なので、人数的なものもありますがほぼ合格をする分類の選手達になります。

 

当落選上の選手達(グループⅢ)

この辺りの評価になるとコーチ間でも意見はバラバラです。

感覚的には誰を合格にするかと誰を落とすかの話が半々です。

このグループになると、グループⅠと比較をするとネガティブな面>ポジティブな面となります。保護者の方からするとギリギリでも受かって欲しいと思うのは理解できるのですが、グループⅠの選手達と一緒にトレーニングをするためのメニュー強度を考えると厳しいグループです。

グループⅢに関しては10人いて5人合格の場合、コーチが5人居たら5通りの合格者組み合わせができる位誰が合格してもおかしくありません。

その中でも差が付くとしたらこんなポイントです

  • メンタリティ(頑張れる)
  • 早生まれなどで体が他の子より小さい(伸びしろがある)
  • リーダーシップを取れる
  • ふざけないで集中して取り組める
  • 一芸を持っている(例:キックだけエグイ)

気を付けて欲しいのは、ここで話題に上がる選手には合格の可能性がありますが、ここでも話題に上がらない選手は合格の可能性がほぼありません。

良くも悪くもコーチ達の印象に残る事は大事です。失敗を恐れて無難なプレーだけをするのではなく、自分の良いところをどんどん出すチャレンジをしてください。技術的なミスなのか、判断のミスなのか、仲間が意図を感じる事が出来なかった連携ミスなのかをコーチ達はちゃんと見ています。

落とすためのセレクションではないので、少しでも光るものがあればグループⅢには必ず入ってきます。ゴールやアシストをしていてもグループⅢに入らない選手もいますし、地味でもグループⅢから合格する選手もいます。

まずは全力でプレーにどんどん関与しましょう。

 

最終的には

コーチ達の主観で選ぶ事になります。

落としたくて落としているわけではありません。コーチ達も悩みながら選んでいます。

チームの場合はより大変でしょう。J下部のセレクションを担当するプレッシャーは想像もしたくありません。

一番悪いのは無難にプレーをしてミスを繰り返す事。同じミスでもチャレンジをした結果のミスの方が印象は良いです。

一番大事なのはチームとして勝つためにゴールを奪う・相手からボールを奪うという基本的な原理・原則に沿ったプレーをする事。

是非前向きにチャレンジをして、チャンスを掴み取れるよう前向きにサポートしてあげてください。