3/30(tue) Mongolia vs SAMURAI BLUE 19:30 KICK OFF

熱中症のリスク管理はコーチの義務!!

こんにちは! ウイキシ(@uikishi)です。

海!花火大会!夏休み!!楽しいことも多い夏ですが、夏だからこそのリスクもそこには潜んでいます。

今回は、知っているようで知らない熱中症に焦点をおいてご紹介したいと思います。

 

そもそも熱中症って?

体の中の熱の産生と放出のバランスが崩れた状態で体の適応能力が欠如してしまう状態のことです。
これにより、体温が平熱の状態から著しく上昇してしまいます。

熱中症の最大の要因は気温です。小中学生や高校生など若い男性ではスポーツが、働き盛りの中高年の男性では、屋外での作業が熱中症の発端になることが多いです。また、高齢者では、男女とも屋内などの日常生活でさえもリスクになります

女性より男性に多く発症するのは、男性の方が女性より汗をかく仕事や作業に従事していることが多いからでしょうか。そのため、指導者は屋外での活動時間は2時間を目安に控えるように適切に管理する必要があります。

 

危険なライン

一般的に、熱中症患者が増える気温は31℃とされ、病院に搬送される患者さんが大量に発生してしまうと言われている気温は35℃となっています。これらの気温に近づいたときは十分注意する必要があります。

熱中症は梅雨明けから8月くらいまでが発症のピークと言われています。『梅雨って関係あるの?』とよく言われますし、思う人も多いのではないでしょうか。これは、湿度が関係しています。熱中症は、同じ気温であれば、湿度が高いほうがなりやすいとされています。そのため、梅雨明け前後から、熱中症対策をする必要があります。

 

 熱中症の症状

大量の発汗、強い口の渇き

熱中症により体温調節がうまくできなくなると、体は体温を下げようと思い汗を普段と比べ物にならないくらいかきます。そのため、体の中から水分がなくなるため、激しくのどが渇きます。

 

筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)

汗で出ていくのは水分だけではありません。汗の中にはナトリウムやカリウムなどミネラル(電解質)と呼ばれるものが含まれています。このミネラルが低下すると、足、腕などの筋肉に痛みが出たり、けいれん、手足がつるなどの症状が起きます。スポーツをしているときに足がつるのは、ただ単に筋肉の疲労だけではありません。言い換えれば、適切に水分補給をしていると防ぐことができます。

 

頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、けいれん

熱中症で体の体温が高いと、体が熱を放出しようとして血管が広がります。広がった血管は、神経を圧迫することで頭痛や嘔吐を引き起こします。また、血圧が下がると立ちくらみの症状が出現します。これにより脳へ血液をスムーズに送ることができなくなり、意識障害など症状がどんどん悪化していきます。体温調節がうまくいかない状態が長期間続くと、脳に影響が出たり、倒れたり、意識障害が出たりします。こうなる前に対応が必要となります。

 

熱中症の対応(予防・治療)

① こまめな水分補給

一般的に、水分は体から1日あたり約2.5L(尿:1500ml、便:100ml、呼吸や皮膚からの放出:900ml)でていきます。そのため、これを目安に水分補給をする必要があります。夏場は汗を多くかくのでさらに補給が必要となります。

水分補給は『水』では不正解です。これは、水にはミネラルが含まれていないからです。そのため、水分補給にはミネラルが含まれているものが必要となります。水分補充に一番適しているのは、4-15℃程度に冷やしたスポーツ飲料水です。スポーツ飲料水は、ミネラルと糖分を適量取ることができます。

ちなみに、お茶やコーヒー、ビールは水分補充に向ていません。これらの飲み物には利尿効果と言って体の中の水分をおしっこして出してしまう作用があります。決して飲んではいけないわけではありませんが、水分補給には意味のないことを覚えておいてください。

 

② 温度・体温調整をおこなう

体温が高い状態が続くと汗が出て調節しようとするのは体の正常な働きです。しかし、からだに頼りっぱなしでなく、自分で体を労わってあげることで熱中症を回避できます。薄着をする、シャワーや濡れタオルで体を冷やすことも効果的です。また、エアコンや扇風機を使用したり、涼しいところにいるだけでも予防効果は絶大です。

 

③ 医療機関に受診

熱中症を疑うときは、次のステップを確認する必要があります。
Step.1 意識があるか
Step.2 水分を摂取できるか
Step.3 症状が改善したか
以上のステップを満たせない場合は、病院・クリニックなどの医療機関に受診する必要があります。危険信号を見逃さずに行動するようにしましょう。

 

暑熱順化

スポーツや作業の現場に出る場合に重要になってくるのが暑熱順化です。「暑い中では運動をしない」というのが一番の対策ですが、公式戦や仕事になるとそうもいっていられません。

暑熱順化とは一言で言うと、暑さに慣れるという事になります。
具体的には、より早いタイミングでより多くの汗をかいて効率的に体温を下げることができるかです。

方法は簡単で、普段から適度に汗をかく生活を送ることがポイントです。

運動時以外はずっと冷房が効いて快適な環境の中で過ごす事が一番危険です。汗を上手く体の外に出すための汗腺が機能しづらくなり、体内の熱を発散させにくくなってしまいます。

ベタベタした汗ではなく、サラサラした汗をかけるようになればあとはそれをキープできるよう適度にクーラーや扇風機を利用して快適に過ごすのがオススメです。

 

まとめ

今回は、熱中症の要因と症状から対応策までご紹介しました。キーポイントは水分補給ですが、ただ単に水を飲めば大丈夫というわけではありません。スポーツ飲料水などミネラルが入ったものを選んでこまめに飲むことで熱中症をしっかり予防しましょう。