川崎フロンターレ
川崎フロンターレのビルドアップを見ていくと、特徴として、アンカーの守田が最終ラインまで下がって、バックスリーの形になること。また、ISH(インサイドハーフ)の田中がバックスリーの一角を占めることもありました。
天皇杯決勝と20日のスーパーカップとの大きな違いは、アンカーの守田がポルトガルに移籍したこと。その穴は、新加入のJ・シミッチが埋めるか、田中が入ることも考えられるでしょう。また、他のやり方を試してくるのか、どのようにビルドアップを行うのかは、注目すべきポイント1つです。
第1DFラインを突破してからの前進では、天皇杯決勝でも様々なパターンが見られました。右サイドでは、WG家長が中へ絞り、そこにISHが絡み、SB山根の上がるスペースを作っていました。
30分、守田からのロングボールを受けた山根は、クロスをL・ダミアンに合わせました。42分には、ドリブルで中に切れ込むプレーも見せていました。

レアンドロ・ダミアンがシュート。
左サイドでの攻撃は、三苫、旗手がポジションチェンジを行い、そこにISH田中、大島が絡んでチャンスを演出していました。そのとき、右WG家長は中央に絞って、スペースを埋めたり、チャンスがあればゴール前に入り込んでシュートを狙っていました。
家長選手は、去年前線に絡む機会も増え、リーグ戦で11ゴールを取りましたが、今年のプレー傾向も確認したいですね。中盤でのさばきも期待できるが、やはり得点に絡むところが観たいです!
最後のフィニッシュのところでは、MFの位置から上がってきた田中や大島へのスルーパスがチャンスになっていました。

シュート。中央では守田がスペースを埋め、機を見てゴール前まで上がりこぼれ球を狙う。
この試合では、ケガの登里に代わり、左SBに旗手が入ったが、G大阪はそこをついてました。スーパーカップでは、登里、車屋を起用するのか、それとも、攻撃的な姿勢を買って旗手を起用してくるのか、左SBの選手起用における鬼木監督の采配も楽しみなところです。