こんにちは! タケコーチ(@uikishi)です。
私はサッカーのスキルは3つに分類をしています。

今回は「ボールコントロール」の更に土台となる「ボールストップ」にフォーカスした記事です。
特に小学生の間にこの概念と技術を習得し、中学校以降でアップデートする準備をしておく事が重要です。その後のサッカー人生に関わると言っても決して大げさではありません。
メリット
ボールを狙った止める事ができます。
次のプレーがとてもしやすいです。
止めてすぐに顔を上げる事ができます。
何故ならボールがある場所が分かっているからです。
どちらのメリットも強烈で、小学生だと本当に10分程度のパス&コントロールの練習で動きが変わる子もいます。
ポイント
この映像で観て欲しいポイントは「ボールに触ってからボールが止まるまでの時間」です。
そもそも「ボールストップ」は対面パスであっても非常に難しい技術です。
①ボールの勢いを殺す
②ボールの回転を殺す
この2つのタスクを同時にこなす必要があります。
特に回転のコントロールの概念は中学生でも高校生でも大人でも持ってない人は持ってません。
中村憲剛選手のボールストップです。
芸術としか表現ができませんが、数センチ単位で狙った場所に素早く止めるトレーニングを積み重ねてきた成果だと思います。
具体的な練習メニュー

<意識させている点>
・ボールが止まってから蹴る(動いている間に蹴るのはNG)
・正確なボールであれば速いボールでOK

<意識させている点>
・アングルをつけて狙った場所に止める
・止めたい場所を具体的にイメージさせる
・ボールの勢いと回転を吸収する
<注意点>
練習を注意深く観ていると、ボールが動いている間に次のキックをする選手がとても多い事に気が付くはずです。
出来ない訳ではありません。「やったことが無い」のが正確な表現だと思います。気長に見守ってあげましょう。
オマケ:コオディネーション的要素
ボールストップを正確に行うためには、定位能力・分化能力・連結能力・バランス能力など複合的なコオディネーション能力が高いレベルで求められます。
私の経験上、想定よりも早いパススピードでのトレーニングを通じて改善をさせるのが効率が良かったです。分習的にトレーニングをした後に統合をした場合は時間もかかった上に、効果も期待した程ではありませんでした。
速いボールというのは当然回転も多くかかっています。タイミング良く適切な力でボールとコンタクトをする必要があります。
そして、タイミングというのは経験を通じて予測の精度を向上させる事が可能です。これは野球の例ですが、初心者の女性でも160キロのボールを打つことは可能です。
速いボールを処理する経験の過程で副次的にコオディネーションの能力を獲得していく事ができます。それでも足りない部分を個別にフォローをしていくアプローチを最近では取っています。
1石〇鳥?
改めてボールストップが出来るようになるメリットを上げてみます

私がメインで見ているグラスルーツの子供達の場合は、ゲームのクオリティが劇的に上がります。簡単にボールが外に出なくなるだけでも十分にメリットと言えるでしょう。
まとめ
- ボールストップという技術は基礎中の基礎だが、意外とおざなりにされている
- スピードのコントロールと回転のコントロールが重要
- コオディネーション能力は副次的に上げていく。足りない要素は要素を分析してトレーニングでフォロー
- お手本は動画参照
- たくさんのメリットがある
ボールストップがパフォーマンス発揮のためのボトルネックになっている事はよくあります。
特にゲーム中のパススピードが上がらないという場合は、キックの方にばかりフォーカスするのではなく、コントロールの部分にも注目してみると違ったアイデアが生まれてくるかもしれません。