次に、2点目を見ていきます。CBアルデルバイレルドがインターセプトで奪ったボールを、下がってきたケインが受けてドリブルで前進します。
その時、前線に残っていたソン・フンミン、ベルフワインが相手DFラインの裏へ、勝負のパスを受けるためのフリーランニングをはじめました。
結果的には「クリエイティブなムダ走り」になってしまいましたが、左サイドにロ・チェルソが走り込む「決定的なスペース」を作り出すことに成功しました(画像④)。

交代出場したばかりのロ・チェルソも、チャンス!とみるや、爆発的なランニングでハーフウェーライン手前から50m先の「決定的なスペース」へ走り込んで、得点を決めました。
そのような、「2人目、3人目のフリーランニング」があったからこそゴールが生まれました(画像⑤)。

たとえボールが来なくても、何度も何度も、決定的なスペースに向けダッシュを繰り返し、フリーでパスを受けようとする「クリエイティブなムダ走り」こそが勝負を決める要素なのです。
そして、できたスペースを使うため、後方の選手がさらに猛ダッシュで入り込み活用してしまう。そんな「2人目、3人目のフリーランニング」があってこそチャンスが演出できるのです。
こうして生まれた2ゴールを守り抜き、モウリーニョ監督のトッテナムはマンチェスター・シティから勝利を得ることができました。
皆さま、つたない文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。
楽しんで頂けたでしょうか?
読んでくれた皆さまが、「この得点の背景はどんなものがあるんだろう?」、「このプレーの良かったとこはどこだろう?」などなど、考えるきっかけになれるように、これからも、投稿していきたいと思います。
試合を見ていて「気づき」がありましたら、また書きたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。