はじめまして、よりよいサッカー環境を創るため、日々勉強中の市毛(@IchigeMasato)です。
これから、よろしくお願いいたします。
今回、はじめての記事ということで、私の好きなモウリーニョ監督が指揮を執るトッテナムの試合について書きたいと思います。
【2020-21 イングリッシュ プレミアリーグ第9節】
トッテナム対マンチェスター・シティ戦を見ていきます。
モウリーニョ対グアルディオラといえば、スペインリーグで実現したレアル・マドリード対バルセロナが記憶に新しい監督同士です。因縁の戦い、再びといった感じでしょうか。
私が注目したのは、ソン・フンミンがDFラインの裏をどのように抜け出して、シュートにまで持ち込んだのか?というところです。
When – いつ
Where – どこで
How – どう

画像①は、エンドンベレがボールを持ち、パスを狙っています。
大事なポイントの1つ目「いつ」は、出し手がパスを出せる瞬間です。
このソン・フンミンがパスをもらおうとDFラインの裏へ走り出した瞬間では、まだ受け手がパスを受けられるだけの空間が確保されていません。なぜなら、相手CBはパスが出されたタイミングで、ソン・フンミンにマークにつくことができるからです。
そして、次の瞬間、ソン・フンミンが敵のマークから外れる時が来ます。
ケインがボールを受けようと下がったそのとき、相手CBに矢印(敵の一歩)が生まれ、DFラインの裏にスペースが生まれます(画像②)。

このタイミングで大事なポイントの2つ目「どこで」パスを受けるのかを、パサー(エンドンベレ)と受け手(ソン・フンミン)で共有できました。
このとき、相手CBに生まれた死角のことを、「ブラインド・ゾーン」と呼びます(画像③)。

大事なポイントの3つ目「どう」は、敵のマークから外れるための駆け引きのことです。
相手CBのブラインド・ゾーンに入り、敵の視野から外れることができれば、対応が遅れてしまいます。その遅れにより、取り返しのつかない時間とスペースができてしまったのです。
ソン・フンミンのキーパーの股を抜いてのシュートも素晴らしく、トッテナムの1点目はこうして生まれました。
参考 認知科学から見た現代サッカー。日本人選手の「認知」を鍛える術footballista